しっくいが
いっぱい

日本のしっくい、
世界のしっくい
色も柄もバリエーション
いっぱい!
自分好みのしっくいを
見つけてください!!

Case Study

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ここまでご紹介して来たように、
自然の力で生み出されるたくさんの
素晴らしい機能を持ったしっくい。
しっくいはお城の壁のように
白くて平らな壁だけではありません。
色も柄も自由自在で、
現代の住宅デザインにも
新しい可能性を生み出します。
見た目も良く、性能まで優れたしっくい壁。
ここではしっくいの様々な仕上げ方や
実際にしっくいで仕上げた建物の事例、
そしてたくさんのしっくいの商品を
ご紹介します。

しっくい仕上げがいっぱい

日本のしっくい、世界のしっくい
色も柄もバリエーション豊富です。

日本のしっくい

しっくい押さえ

しっくいを塗り、鏝で押さえることで平らに仕上げるもの。日本のしっくいと言えば
この仕上げを想像する方も多いと思います。しっくいをムラなく平らに塗り付け、
鏝で押さえていくためシンプルであり、技術の差が出やすい仕上げでもあります。

しっくい押さえと言えば
昔ながらの本しっくい

海外から石灰の技術と共に日本に入ってきて、独自に発展したしっくい。
昔ながらの本しっくいの作り方は消石灰にスサ、海藻糊の煮汁を混ぜたものです。

  • (しっくい押さえ 施工風景)
  • 消石灰
  • スサ
  • 海藻糊(写真は銀杏草)

一言に本しっくいと言っても、スサがワラスサ、麻スサ、紙スサなど様々な種類があり、
用途とお客様に合わせて使い分ける場合もあります。
海藻糊を炊いてその汁をろ過して混入するため、
炊き糊漆喰とも言われています。
日本で昔から行われている伝統的なしっくいの作り方です。

  • (しっくい押さえ 仕上げ)

本しっくいの材料作りの動画をご覧ください。

しっくい磨き

漆喰を塗り付け、表面が緻密になるよう
何度も押さえて鏡面の肌を作る仕上げ。
左官の最も技術を要する仕上げの一つ。
特に黒など濃い色をムラなくピカピカに
磨き上げるには技量を要する。

しっくい磨きと言えば
土蔵の扉の部分の
黒しっくいの磨きが有名

顔が映るくらいにピカピカに磨き上げた黒しっくいは
左官の最高の技術を感じさせるものです。
最近では秋田の増田地区の内蔵がクローズアップされています。

(秋田増田 内蔵 写真提供:日本左官会議)

(秋田 増田地区の蔵の街並み)

日本各地には蔵の街並みが保存されているところが
多数あります。その一部をまとめてみました。

秋田県横手市増田
建物の中に土蔵を作る「内蔵(うちぐら)」が有名です。
保存状態が非常に良いものも多いです。
福島県喜多方市
「蔵」は4000棟以上あると言われています。
酒蔵や見世蔵などいろいろな種類の土蔵が
多数あります。
栃木県栃木市
別名「蔵の街大通り」と言われている街です。
茨城県桜川市真壁町
真壁城の城下町の蔵の街です。
埼玉県川越市
美しい日本の歴史的風土100選にも選出された
「蔵造りの街並み」。
重要伝統的建造物群保存地区にも認定されています。
佐原(千葉県香取市)
水の郷としても有名な佐原。
多くの土蔵建築が残されている。
四間道(愛知県名古屋市)
土蔵が今でも多く残る。名古屋市の街並み保存地区。
平福宿(兵庫県佐用町)
川の石垣上に土蔵が残る。「川端風景」として有名。
若桜宿蔵通り(鳥取県若桜町)
土蔵以外の建物を禁じられたため、
土蔵が連続する通りになったと言われている。
打吹玉川(鳥取県倉吉市)
通称「白壁土蔵群」と呼ばれる街並み。
重要伝統的建造物群保存地区。
岡山県倉敷市
江戸幕府の直轄領だったという時代があり、
川沿いにも蔵が残る街並みになっている。
鳥取県琴浦町
光(みつ)という集落の鏝絵が有名な街並み

(秋田増田 内蔵 写真提供:日本左官会議)

(秋田 増田地区の蔵の街並み)

しっくい蛇腹

蛇腹仕上げは石膏装飾が有名ですが、漆喰でも蛇腹仕上げを行っています。
復原された東京駅の丸の内の駅舎はしっくいで作った蛇腹仕上げです。
現場で引いた蛇腹引き仕上げであり、継ぎ目のない一本物の仕上げであることに価値があります。

しっくいパラリ仕上げ

しっくいを鏝で撫でるように仕上げて表面が少し粗面、または斑を残して模様とした仕上げです。
一般的には未消化の石灰があばたのような粒になって残っている仕上げのことをパラリ仕上げといいます。
京都御所や桂離宮にはしっくいパラリ仕上げが施工されています。

桂離宮 しっくいパラリ仕上げ

  • (桂離宮)
  • しっくいパラリ仕上げの写真

パラリ仕上げとは石灰の塊の粒をしっくいの中に混入して、
表面に浮き上がらせた模様仕上げのことです。
しっくいが乾燥していく過程で表面に「パラリ、パラリ」と模様が浮き上がってくる様から
「パラリ仕上げ」と言われたのではないかという説もあります。

このパラリ仕上げで有名な建物は桂離宮。
ドイツ人の建築家ブルーノタウトが「泣きたくなるほど美しい」と言ったことでも有名な
この建物にしっくいパラリ仕上げが施されています。

桂離宮の昭和の大修理におけるパラリ仕上げの様子は、
NHKのプロジェクトXでも大きく取り上げられています。

NHK プロジェクトX 桂離宮 
職人魂ここにあり

しっくいに砂や骨材を混入した仕上げ。石灰モルタルとも表現することがあります。
主に西洋のしっくいは石灰モルタルに分類されるものが多いです。

砂しっくい仕上げ

土佐漆喰

土佐しっくいとは通常の日本のしっくいと違い
海藻ノリを入れないしっくいです。
作り方は塩焼き石灰と発行させた藁を練り、熟成させて作ります。
熟成させることで藁からリグニンという成分が出て
海藻ノリを入れたのと同じ効果を出します。
海藻ノリを入れない分、雨風に強く、
台風の良く通る高知の地方で考え出され、使用されています。
土佐漆喰は藁のリグニンが溶け出しているので、
独特なベージュの色合いになっています。
このベージュの色合い、施工後、
石灰の作用でだんだんと白くなっていきます。

台風にも負けないしっくい
~土佐しっくい・沖縄しっくい~

高知県や沖縄県など台風が良く通る地域では
強い雨風にも負けない独特なしっくいが考え出されました。
それが土佐しっくいと沖縄しっくい(ムーチー)です。
この2つのしっくいと通常のしっくいの違いは
「ノリを入れないこと」です。

  • 土佐しっくい施工例
  • 沖縄しっくいの使用例
  • 土佐しっくい
  • 藁を混ぜ発酵させる工程
  • 沖縄しっくい
  • 沖縄しっくい

土佐しっくい、沖縄しっくいは海藻糊を使わず、
藁を発酵させることで発生するリグニンという成分を
海藻糊の代わりに使用しています。
石灰分に藁が溶け出しているような状態なので、
藁の色が混ざっており、練ってある状態は
白色ではなくベージュ色なのが特徴です。

沖縄しっくいは、
土佐しっくいよりも少し色が濃いのが特徴です。
糊を入れずに石灰の成分が多いため、
通常のしっくいよりも雨風に強くなっています。

沖縄しっくい(ムーチー)は
屋根瓦を押える屋根しっくいとして使用されていましたが、
最近では応用され壁面に塗ることも増えているようです。
これらのしっくい。
施工後はベージュ色に仕上がりますが、
紫外線等に反応していき、
数十年かけて段々と白くなっていきます。
その間もしっくいという素材が生きているということが
ご理解いただけるかと思います。

どちらのしっくいも何か月、
何年も寝かせて初めて材料が出来上がります。
地域に根差した先人の知恵が土佐しっくい、
沖縄しっくいには生きています。
地域に根差した独特なしっくいも日本にはあるんですよ。
(写真提供:土壁漆喰屋おおた、田中石灰工業株式会社)

  • 土佐しっくい施工例
  • 沖縄しっくいの使用例

沖縄しっくい(ムーチー)

沖縄しっくい(または琉球しっくい)は
ムーチーとも呼ばれています。
ペタペタとした様子がお餅のようだったので
その名が付いたのではないかと言われています。
海藻ノリを入れないしっくいのため、雨風に強く、
沖縄では屋根しっくいとして使用されていました。
最近では壁面にも使用される例も増えてきています。

現代しっくい

現代しっくいとは伝統的なしっくいをベースに、
しっくいの良さそのままに現代のデザインに
合うように配合されアレンジしたしっくいです。
お寺やお城などの壁のように
白くて平らな仕上がりではなく、
現代の住宅や建築などのデザインに
マッチする壁の豊かな表情を作り出します。
下塗り材と共に使用し、
石膏ボード上に塗ることが出来て、
クロス上にも同様に塗ることが可能です。
(クロスの下地処理含む)
また近年しっくいを購入される方の中には、
日本のしっくいの特徴である海藻糊の匂いが
苦手というお客様もいらっしゃり、
商品の中には海藻糊の代わりにセルロースと呼ばれる
植物繊維を原料としたメチルセルロースという
食品添加物としても用いられているものを
糊として使用しているものもあります。

世界のしっくい

イタリア磨き

イタリア磨きとは主にイタリアで伝統的に施工されていた石灰を用いた仕上げ方法です。
大理石の産出が少なかったイタリアで考え出された技法で、
鏝やヘラを何度も押し当て表面を緻密にし、磨き上げることでツルツルの石のような肌を作ります。
イタリアンスタッコ、ベネチアンスタッコとも呼ばれ、大理石のような美しい模様が特徴的な仕上げです。

こんなに魅力的イタリア磨き

イタリア磨きとは言わば石を磨いたような肌を表現した
擬石塗り仕上げです。
イタリアでは古代ローマ時代には確立されていたのではないかとも
いわれている技法で、石灰を鏝やヘラで磨き上げることで
磨いた石のような肌を出します。
大理石の粉を混ぜたマルモリーノや
下地の骨材を表面に表すカルチェラサータもイタリア磨きになります。

14世紀から16世紀のルネサンス期に発展したこの仕上げは一時期廃れたものの、イタリア人建築家のカルロスカルパが現代に復活させ、日本にも伝わりました。海に浮かぶ都市ヴェネチアでは石材を使った重量のかかる仕上げが出来ず、この擬石仕上げが広まったとの言われており、ヴェネチアンスタッコという呼び名もあります。
イタリア磨きを近代に復活させたカルロスカルパは単なる昔の技法の復活ではなく、現代に使える技法として職人と協業し、今に伝わるイタリア磨きという仕上げが出来上がりました。

近代のイタリア磨きの施工例

  • ヴェネチア
    オリベッティショールーム
  • ヴェローナ 
    カルテルヴェッキオ美術館
  • ヴェローナ 
    ポポラーレ銀行

日本でもこのように
イタリア磨きが使用されています。
昔の技術を基に発展させ、
現代で使われているイタリア磨き。
是非、この仕上げを一度体感してみては
いかがですか?
(写真提供:アイカ工業株式会社、株式会社フッコー)

カルチェラサータ

下塗りに骨材入りの材料を模様を付けて塗り、
仕上げ塗りの時にその模様を
浮きだたせて仕上げる技法。
イタリア語で髭剃り後という意味の仕上げ。
ツルツルした表面でありながら
厚みを感じることが出来る仕上げです。

ズグラフィート

漆喰、もしくは石灰モルタルを層で塗り重ね、上の層を掻くことで模様を作る技法です。
イタリア語でひっかくという言葉から付けられた名前で、
日本の左官の技法「搔き落とし」に似ている部分もあります。

タデラクトとはモロッコのマラケシュに伝わる石灰を使った独特な技法。
塗りつけた後、オリーブ石鹸などをかけ、
石で磨くことで光沢のある質感が出て、耐久性も増していきます。
語源はモロッコのベルベル語の「タ=方法・仕事」
「デラクト=磨く」という言葉から来ています。
日本の主な消石灰とは異なり、水硬性石灰が使用されているのも特徴です。

タデラクト

©森田一弥

西洋しっくい

スイス・スペイン・フランス・ドイツなど、それぞれの土地で取れる石灰岩を使用した塗り壁材で、
石灰の細かい砕石を骨材として配合している物が多いです。
したがって壁の表面は多少ザラッとした表情で、コテ波が壁の表情を作り出しています。
色も多彩で、中にはしっくいを塗った上に蜜蝋のカラーワックスを塗ることで、
絶妙な色むらを表現できる商品もあります。

西洋しっくいのいろいろ

ヨーロッパでは各地で石灰を使用した壁があります。
石灰や漆喰を活かした白い街並みを多くあり、
スペインでは土を混ぜてその色を活かし
外壁を塗っているマッドと呼ばれる仕上げもあります。
そのような仕上げは日本では砂しっくいとも呼ばれ、
ザラっとした風合いが飽きのこない質感を出しています。
また、水硬性石灰(NHL)と呼ばれる
西洋独特な石灰もあります。

水硬性石灰のページへ

世界にはいろいろな石灰・しっくいがありますね。

しっくいの施工事例が
いっぱい

しっくいを活用した事例をご紹介します。
住宅はもちろんのこと、学校、病院などにもたくさんしっくいは使われています。
また、新築だけではなく、
リフォーム・リノベーションの施工事例も
ご紹介します。

住宅

リノベーション事例
神奈川県鎌倉市 S邸

快適な住空間を目指したしっくいリノベーション

古き良き雰囲気を残しつつ、広々とした贅沢な間取りを持つS邸は、お施主様のライフスタイルの変化や住宅の経年劣化に加えて雨漏れなどの大きな問題を抱え、リフォームの検討がなされていました。そこで耐震補強や住宅設備の充実をしながら自然素材による室内空間づくりにこだわったリフォームプランを提案しました。
しっくいが持つ自然素材の風合いだけでなく、調湿や消臭といった室内環境改善といった機能性についても理解をいただき、左官の技術としっくいの白さが際立つ仕上がりとなりました。リビングは大きな吹き抜け空間をそのままにしっくい壁の白さが部屋の広さを際立たせ、調湿効果により1年を通じて居心地の良い空間となり、この家で最も印象的な一室となりました。またお客様を迎える玄関は臭いもなく快適な空間となったそうです。

施設

施設への施工事例
生活クラブ生協ぽむ・砧

園児たちの安全を守るしっくい壁の保育園

「生活クラブ保育園ぽむ・砧」は、生活クラブ生協が運営する保育園施設です。施設はマンションの1階と2階部分にありますが、子供たちが生活する施設だからからこそ安全な自然素材を使っていきたいという施設の思いから、しっくいと無垢の国産材にこだわった内装にしています。
利用者からは「保育園に入った時から嫌なにおいが一切しない」、「空気がとても清々しくて気持ちが良い」といった声が多く聞かれ、園長先生は「しっくいには森林浴のような効果もあるのではないでしょうか」と話しています。

病院

病院への施工事例
千葉県佐倉市西ユーカリが丘 みのり耳鼻咽頭科

居心地の良いカフェのようなクリニック

みのり耳鼻咽頭科は、耳鼻咽頭科・小児耳鼻咽頭科・アレルギー科の診療を専門とするクリニックです。地域に根ざしたクリニックとして最も重要なのは安心や信頼感を提供すること。建物に入った瞬間に気持ちが落ち着く雰囲気、体に優しい素材を使っているということでした。そこで院長先生が注目したのが日本伝統の建築材料で調湿性にも優れたしっくいの壁でした。
クリニックがオープンしてから1年が経過し、院長先生は「治療後でも翌日には全くにおいがしないのは驚いています。そして室内に入ると空気感が違います。夏は涼しく湿気を感じませんし、冬は底冷えがありません。患者さんからも不思議と安心感があるという話を伺います。こうした効果は患者さんよりも普段からクリニックにいるスタッフのほうが感じていると思います」と話されています。

住宅

新築事例
神奈川県藤沢市 新築戸建て住宅

海と自然をイメージした和モダンのしっくいの家

海から比較的近く、海岸まで歩いて行けるような立地から湘南の海と自然の雰囲気を感じられるように設計された内外装をしっくいで仕上げた戸建て住宅です。お施主様より内装と外装はしっくいを使用したいという要望があり、特に軒を出さないデザインは建物全体を非常に斬新な印象を受けます。この斬新さの中に伝統のしっくいと木を取り入れることで和モダンの雰囲気を演出しているのです。そして家に居ながらにして自然を感じることが出来る意匠表現が大きな特長となっています。
施工では単にフラットに塗るだけでなく、湘南の自然を感じるように海と波をイメージした櫛引き模様で仕上げています。また、建物全体を木としっくいで仕上げることで空間全体を柔らかく、差し込む日差しによって温かみのある明るい室内となっています。

店舗

店舗への施工事例
神奈川県鎌倉市 BastideS:バスティーズ

しっくいの白壁に潮風薫る海辺の邸宅レストラン

海辺の邸宅レストラン『BastideS:バスティーズ』は、オーナーでソムリエでもある店主とフランス料理の料理長が、南仏プロヴァンス地方の伝統料理をベースに相模湾の恵みや鎌倉野菜といった厳選した食材を現代感覚で表現し、相模湾を眼下に望む高台からの眺望を楽しみながら訪れる全ての人と幸せな時間を分かち合いたいと店を構えた邸宅風フレンチレストランです。
地中海の青い海に面した傾斜地に佇む白い建物をイメージし、潮風にも強くビニルクロスや塗装に比べてメンテナンスに手間の掛からないしっくいが採用されています。また、店内の壁もしっくいで施工。床には無垢のオーク材を使用し、空と海の青としっくいの白の対比が素晴らしい明るい店内になったと大変に好評です。

しっくい商品がいっぱい

しっくいの商品も日本のしっくい、
世界のしっくい、たくさんあります。
それぞれの商品の特徴を見比べて、
自分好みのしっくいを選んでください。

  • 不燃性
    認証済み

  • 色が
    選べる

  • リフォーム
    対応

ただいま準備中と
なっております。
大変申し訳ございませんが、
公開までもうしばらく
お待ち下さい。

しっくいで
住宅を作っている
住宅メーカーさん

最初から
「しっくいの家が欲しい!」と決めている。
そんな方には、
しっくいで住宅を作り慣れている
住宅メーカーさんもおすすめです。

ただいま準備中と
なっております。
大変申し訳ございませんが、
公開までもうしばらく
お待ち下さい。

次は「失敗しないために」
についてご紹介します